ジェーン・ポインター

ジェーン・ポインター氏はワールド・ビュー・エンタープライズ社の共同創業者兼CEOです。ワールド・ビュー・エンタープライズは気球を利用した民間宇宙旅行を実現させる。気球を利用して乗客を乗せたカプセルを地球に近い宇宙空間に連れて行きます。一時間半ほどで高度30kmまで上昇し、二時間滞在します。その後下降を始め、合計で4~5時間のフライトになります。最初の商業フライトは2017年になる見通しです。

このカプセル型宇宙船は一回のフライトで2人のクルーが6人の乗客を乗せることができます。複数回のフライトがすでに予約で埋まっていて、日本からも民間宇宙飛行士の山崎大地氏や、TV番組「開運!なんでも鑑定団」でおなじみのTOYS CLUBの北原照久社長も搭乗予定です。


ジェーン・ポインター氏は、1991年から1993年までバイオスフィア2のプロジェクトに参加しました。(詳しくはこちらへ)このプロジェクトは巨大な密閉空間の中に生態系を構築するというもので、人類が他の惑星や宇宙で生活できるかを試すためのものでした。密室の中の生活は過酷でしたが、彼女にとってはとてもエキサイティングな経験でした。その経験がワールド・ビュー社設立へ繋がっているようです。


この宇宙船の特徴は気球で高度を保つので宇宙船の中は無重力状態にはなりません。そして宇宙の滞在時間が長い為に、宇宙空間でいろいろなことができます。宇宙でゆっくりワインを開けるのもよし、楽器を持ち込んで宇宙で人類初のセッションとかもいいかもしれませんね。

ジェーン・ポインター氏は、10年後の世界では「宇宙」が日常になっていると話します。巨額の国家資金を使い限られた宇宙飛行士や技術者だけの非日常なものではなく、商業目的や研究、余暇などで多くの人が行く場という感覚です。